南井三鷹の文藝✖︎上等

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『疲労社会』(花伝社)ビョンチョル・ハン 著/横山 陸 訳

ポストモダンとは同質性の過剰

昨年、ビョンチョル・ハンの著作の翻訳が、花伝社から2冊同時に出版されました。
『疲労社会』(2010年)と『透明社会』(2012年)の2冊は、どちらも今から10年も前の本ですが、
短くて読みやすいので、ドイツの現代思想の一端を知るのにいい本です。
ビョンチョル・ハンは韓国からドイツに渡り、現象学研究で教授資格を獲得した人で、哲学やメディア論が専門です。
ベルリン芸術大学の教授だったので、ヨーロッパのアート界で高い評価を受けているのですが、
彼の著書は多彩で、現代社会論以外にもハイデガー論や東洋思想の本も書いています。
『禅仏教の哲学』(2002年)では、禅の理解のために俳句を取り上げているようです。